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ホラーツアー 密十一号


密十一号  

場所 白浜温泉:ホテル シーモア
期間 2013年7月19日(金)~9月29日(日)
   

お化け屋敷テイストのホラーツアー

WENS赤い風船 ホラーツアー『呪い歯−密十一号−in 白浜』(関西発)

白浜の観光地を周りながら、与えられたミッションをクリアしていくオリエンテーリング形式のお客様参加型ツアー。ミッションに必要な三段壁洞窟、白浜海中展望塔の入場券付き。それぞれのポイントでは、白浜と呪いの歯にまつわるヒントを集めます。
宿泊したホテルには、恐ろしい仕掛けが用意され、やがて、ある一室に恐怖の正体が潜んでいることがわかります。
果たして、そこで体験することとは……?
恐怖の1泊2日の旅です。

 
■公式ページ:日本旅行 「密十一号」公式ページ
これは、「ホラープロジェクト「黒い歯」」と連動しています。


 

内 容

ご旅行にお申し込みいただいた方全員に「MISSIONのご案内」をご旅行出発の7~10日前を目途にお送りします。
これを手掛かりに、MISSIONを遂行していってください。
白浜の観光地を回ってクロスワードパズルを解き、素敵なプレゼントがもらえるお楽しみ企画も同時開催しています!
ツアー代金には、観光地の入場券や地元バスの乗り放題券(JRセットプランのみ)もついています! MISSIONを遂行しながら、白浜を満喫してください。
 
※関西発 白浜温泉1泊2日のJRセットプランです
※ツアーにお申し込みいただいた方全員に、呪い歯 密十一号に関するオリジナルストーリーを差し上げます。
※ご参加いただく方にはミッションクリアに向けて、白浜の観光地を回りながら呪いを解くことを体験していただきます
  

ストーリー

その町には、「鬼歯塚」という塚が立っています。
  
今から60年前に、この町の笹に一斉に花が咲きました。笹に花が咲くことは滅多にありませんが、咲くと災いが起こると言われています。
60年前の時もそうでした。
満月の晩、笹の中から現れた一人の女が、鎌で町の人々を九人も殺す事件が起こりました。その女は町に住む多美子という、地味でおとなしい女でした。
その姿は獣のようで、みんなが知っている多美子とは全く別人でした。あまりにも凶暴で取り押さえることもできず、結局打ち据えて捕まえるしかありませんでした。
ようやくおとなしくなった時、多美子はもうほとんど虫の息でした。その息の下で、彼女は自分の口を指してすがるようにして言いました。
「私じゃない……。黒い歯が……」
囁くようにそう言ったかと思うと、次の瞬間、まったく別人のようになって、近くにいた男に噛みつこうとしました。咄嗟にかばったのはその男の恋人の凛子でした。噛みつこうとした多美子の歯は、凛子の腕に食い込みました。
そのまま息を引き取った多美子の口の中を見てみると、確かに前歯の裏に一本の黒い歯が生えていました。
この黒い歯が祟りを起こす鬼の歯だということになり、歯を埋めて「鬼歯塚」としました。
  
一方、嚙まれた凛子は三日三晩高熱を出して寝込みました。ようやく布団から起き出せるようになった彼女は、不意に姿を消してしまいます。実は、多美子に嚙まれた後、凛子の口の中にも、一本の黒い歯が生えてきていたのです。
その歯が大きくなってくるにしたがって、凛子は自分で自分を抑えることができなくなってくることに気づきました。まるで、黒い歯に操られているかのようです。町じゅうのあらゆるものを破壊して、悲しみと嘆きに満たしたいという衝動が、自分の中でどんどん大きくなって来ていることを感じた凛子は、一人で山の奥深くに分け入りました。満月と新月の時にその衝動が強くなると、山奥の洞の中でじっと堪え忍びます。
衝動が最も薄れる半月の夜、凛子はついに自ら命を絶つ決心をしました。
けれど、その前に、もう一度だけ恋人の姿を見たくてたまりません。彼女は里に降りて、恋人にもらった鈴を振りました。やがてその音に気づいた恋人が、窓を開けました。彼女がさらに鈴を振ると、恋人は戸口から出て近くにやってきました。彼女は嬉しくてたまりません。
「凛子……。そこにいるんだろ? 凛子……?」
恋人は呼びますが、彼女は決して木の陰から姿を現そうとはしません。自分の姿は、黒い歯に取り憑かれてまるで獣のようです。そんな姿を、愛する恋人に見せたくはありません。
やがて彼女は持っていた鈴を手の中に包み込むと、音のしないように再び森の中に消えました。
彼女が見つかったのは、それから数日後のことでした。
それは、崖の上の杉の梢にぶら下がっている姿でした。
  
年月が過ぎ、鬼歯塚の付近に開発の話が持ち上がりました。塚は、丁重に別の場所へ移されることになりました。
大阪の大学から調査グループがやってきて発掘を始めました。それと時を合わせるように、その地域一帯の笹が一斉に花を咲かせました。それを見た町の人たちは、「きっと鬼歯塚を掘り起こしたせいだ」と噂し合い、何か災いが起こらなければよいが、と不安に陥りました。
けれど、始めた調査を途中で止めるわけにはいきません。計画通りに掘り進めるうちに、調査グループは異様な光景を目にすることになります。それは、人間の顎の骨の上に、大きな石が置かれたものでした。まるで、その歯が土の中から現れてくるのを恐れているかのようです。
言い伝えの通り、そこに黒い歯があるにちがいない。
ところが、掘り起こした骨を調べたところ、28本の永久歯だけで、黒い歯がみつかりません。掘った土の中に紛れているかもしれないということになり、土をふるいにかけることになりました。その作業を受け持ったのが、しのぶという若い女性研究者とその恋人の隆一でした。
作業の日、隆一は手袋をホテルの部屋に置き忘れてきてしまいました。しのぶは彼に手袋を貸して、自分は素手で作業を始めました。
その作業の途中のことです。何か鋭いものが彼女の手に刺さりました。よく見ると、それはみつからなかった黒い歯でした……。
  
黒い歯が刺さったしのぶは、その後高熱を出し、しばらくの間、泊まっていたホテルのベッドから起き上がることができませんでした。
ようやく熱が下がった時、彼女は自分の口の中に違和感を覚えます。上顎の前歯の裏に、小さな突起があるのです。数日すると、それが歯だということがわかりました。鏡を使って見てみると、それは黒い歯でした。
その歯が災いをもたらすなんて、ただの迷信だ。
そう考えようとするのですが、心の底では恐ろしくてたまりません。その黒い歯が、どうしても自分の歯のようには思えないからです。しかも、次第に自分がその歯に支配されていくような異様な感覚を覚え始めてきました。
言い伝えどおりだ。
彼女はそう考えました。
早くこの歯を何とかしないと、黒い歯の怨霊に取り憑かれてしまう……。
しのぶは、何度も抜こうと試みます。けれど、それは簡単に抜けるようなものではありません。
抜けないのであれば黒い色を落とせばいい。
そう考えたしのぶは、あることを思いつきます。そして、山の中へと姿を消しました……。
  
それから数日が経ち、満月の夜が訪れました。
60年前の出来事と同じように、笹の中から何かに取り憑かれたような恐ろしい形相の女が現れました。その手には、笹を刈るための鎌が握られていました。それは、しのぶの変わり果てた姿でした。
黒い歯に取り憑かれたしのぶは、鎌を振りかざして民家に押し入ると、次々と殺戮を繰り返し、九人もの人間を斬り殺しました。
「殺して! 黒い歯を殺して!」
騒ぎを聞いて出てきた住人たちの前で、しのぶは泣きながら懇願すると、そのまま姿を消しました。
次に彼女が発見されたのは、泊まっていたホテルでした。彼女はホテルの一室で、自ら命を絶っていたのです。
  
今でも、時々しのぶの霊が、この辺りを彷徨っているという話です。
どうか、彼女にの探しているものをみつけ、その魂を成仏させてください。
  


 

PHOTO

密十一号密十一号


 

概要

タイトル WENS赤い風船 ホラーツアー『呪い歯−密十一号−in 白浜』(関西発)
URL 日本旅行 「密十一号」公式ページ
場 所 白浜温泉:ホテル シーモア (和歌山県)
期 間 2013年7月19日(金)~9月29日(日)
時 間 1泊2日※関西発のツアーとなります。
料 金
所要時間
Staff 主  催 ● 日本旅行 赤い風船西日本事業部
※関西発 白浜温泉1泊2日のJRセットプランです ※ツアーにお申し込みいただいた方全員に、呪い歯 密十一号に関するオリジナルストーリーを差し上げます。 ※ご参加いただく方にはミッションクリアに向けて、白浜の観光地を回りながら呪いを解くことを体験していただきます
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