おばけ屋敷・アミューズメント施設・イベント企画 制作　オフィスバーン

呪い指輪の家（大阪）

私に指輪をはめて…

怨霊の薬指に指輪をはめるお化け屋敷
お客様は入り口で一つの指輪を受け取ります。 それは、妙子が最後まではめられなかった指輪です。 あなたの心臓、あなたの心をその指輪に宿らせて、 妙子の心にもう一度温かさ を取り戻させて下さい。 けれど、注意して下さい。妙子の心には、まだ怨念が残っています。 それを刺激すると、恐ろしい怨霊が姿を現すかもしれません・・・
 
この年、４年目となるお化け屋敷。 「梅田お化け屋敷」は、昨年までの ３年間で約 12 万人の来場者が悲鳴と絶叫の恐怖体験を満喫しました。

 
■公式ページ：「呪い指輪の家」

同タイトル、同テーマで異なるストーリーと演出

『呪い指輪の家』は東京（東京ドームシティ アトラクションズ）でも、＜指輪＞をテーマに、異なるストーリー、異なる演出で期間限定開催しました。

ミッション

お客様は入り口で一つの指輪を薬指にはめます。 それは、最後まではめられなかった永瀬の指輪です。 あなたの心臓、あなたの心をその指輪に宿らせて、 妙子の心にもう一度温かさ を取り戻させて下さい。 けれど、注意して下さい。妙子の心には、阿久津への怨念が残っています。 それを刺激すると、恐ろしい怨霊が姿を現すかもしれません・・・

ストーリー

妙子は、花を育てることが得意で、庭にはいつでも多くの花が咲き誇っていました。花は育てる人の心がわかる と言います。美しい花園は、彼女の心を表していたのかもしれません。 彼女は永瀬という医師と恋をし、結婚の約束を交わしました。けれど、ある日突然、永瀬が行方をくらませてし まいます。心当たりを探しても消息がわかりません。 そんな彼女を支えてくれたのが、永瀬の同僚の阿久津でした。いつしか阿久津は、妙子にとってなくてはならな い存在になっていました。 数年が経ち、阿久津が結婚を申し込んだとき、妙子は自然にそれを受け入れていました。
けれど、阿久津が結婚指輪をはめてくれたとき、妙子は不気味な感覚を覚えました。それは、何か影のようなも のが、自分の心臓に入ってきたような重い感覚でした。 結婚して阿久津の家に暮らすようになると、妙子は阿久津の奇妙な側面に気づきました。 阿久津は、花という花を忌み嫌っていたのです。 妙子が庭に花を植えても、翌日になるとその花が阿久津によって折られてしまいます。それに耐えかねた妙子が 激しく責めると、温厚な阿久津の表情が変わりました。
「庭に、花は植えるな」 逆上した妙子は、離婚を覚悟で、薬指にはめていた指輪をはずそうとしました。それを見た阿久津は、妙子の左 手を取ると、花を折るのと同じように、彼女の薬指を折ってしまいました。 「これで、もうその指輪は抜けない」 激痛に身もだえしながら、しかし彼女は自分がもう抵抗できなくなったことを知りました。 結婚指輪は、夫婦の心臓と心臓を結ぶと言われています。それはすなわち、阿久津と妙子の心と心を繋いでいる、 ということでもあります。抜けなくなった指輪は、すなわち阿久津の心が妙子の心に忍び込み、呪縛したという ことだったのかもしれません。
それ以来、妙子は花を植えることはしなくなってしまいました……。
長雨が続いた後の日、妙子が庭に降りてみると、奇妙な物が土の中から生えています。何かの根かと思ってよく 見ると、その中に指輪が光っていました。それは、数年前に永瀬と交わした婚約指輪でした。 次の瞬間、妙子は思わず声を漏らしました。枯れた根のように見えたものは、人の手だったのです。驚いた妙子 が土を掘り起こすと、そこに永瀬の死体が現れました。
彼女は呆然と立ちすくみました。
その時、背後で声がしました。
「だから、花を植えるなと言ったんだ」
振り返ると、冷たい目をした阿久津が立っていました。 阿久津は妙子の手首を摑むと、二階の部屋に放り込み、外から鍵を掛けてしまいました。 閉じ込められた妙子は、まるで気も狂わんばかりに嘆き苦しみました。 私は、自分の最愛の人を殺した男と結婚してしまった……! その時彼女の目に、薬指の結婚指輪が映ります。 この指輪を通して、阿久津の心が私の心に入ってきているのだ。私の心が、阿久津の心に冒されている。 妙子は、薬指から指輪を引き抜こうとしました。けれど、折れた指から指輪は抜けません。
 
あの男と同じ人間になってしまう。早く指輪をはずさなければ……! それ以来、彼女は阿久津の差し入れる食事を、ほとんど口にしないよう になりました。食事を絶ち、指を細くするほかに、彼女が指輪を外す方 法はなかったのです。 私の心を阿久津の心から解放して、彼に復讐してやる……! その思いだけで、彼女は耐え続けました。 けれど、阿久津に復讐するより先に、彼女の命を失ってしまいました。 彼女が力尽きたとき、ようやくその薬指から指輪が外れました……。

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概要