おばけ屋敷・アミューズメント施設・イベント企画 制作　オフィスバーン

ざくろ女の家

赤い実はどこ…

広島カープとのコラボレーションしたお化け屋敷。マツダスタジアムでの公式戦と夏休み期間に開催。
チームカラーである“ 赤” をテーマに、赤い色をした果実“ ざくろ” をモチーフにした物語が進みます。
赤い色が似合う緋奈子と、色の感覚のない夫の愛情のすれ違いから起こった不幸な出来事。赤い色を求めながら死んだ緋奈子の霊が、夫の胸を切り裂いた末、そこに赤い色をみつけます。
そんな緋奈子が徘徊するお化け屋敷に入るときには、必ず赤いものを身につけないといけません。そうしなければ、彼女はあなたの体の中にある“ 赤い実” を手に入れようとしてきますから……。
 
会期の「前期」「後期」を「第１幕」「第２幕」として、スケールを２倍近く広げるという興行展開を行いました。
 　
★第一幕 2016年4月22日（金）〜 7月13日（水）【公式戦開催日のみ】
　デーゲーム 開門時間（11:00予定）〜 試合終了後30分まで受付ナイトゲーム 開門時間（15:00予定）〜 20:00※開門時間は変更となる場合があります
 　
★第二幕 2016年7月16日（土）〜 9月8日（木）【試合がある日もない日も毎日開催】
　公式戦開催日 15:30〜20:30まで受付試合のない日 11:00〜19:00※開門時間は変更となる場合があります

 
■公式ページ：ざくろ女の家

ストーリー

赤い色には、魔を寄せつけない力があると言われています。
緋奈子は生まれた時から病弱な子供でした。
母親は、緋奈子が魔物に連れ去られてしまわないように、赤い服を着せ、庭には赤い花をつけるざくろの木を植えました。
けれど、ざくろの実は人肉の味がすると言われ、忌み嫌う人も多くいました。ざくろの実を食べていると知った同級生たちは、緋奈子を「ひと喰い」「ざくろ女」と言ってからかいました。
深く傷ついた緋奈子は、ざくろの木を切ってくれるように母親に頼みました。けれど、「そんなことをしたら、おばけがやってくるよ」と言われ、もう二度とそのことは言わなくなりました。
 
成長しても彼女の体質が変わることはなく、いつでも何かしら赤いものを身につけていました。
身につける赤い衣服は、その白い肌に映えて、彼女の魅力をより引き立てるものにもなっていきました。そんな彼女に心を寄せる男は大勢いました。
その中から、緋奈子は唯一赤い服のことを口に出さなかった灰井田という男を選びました。
やがて二人は結婚し、母親の亡くなった緋奈子の家で一緒に暮らすようになりました。
灰井田は真面目な性格で、緋奈子以外に目を向けるようなことはありませんでしたが、独占欲の強いところがあり、緋奈子が外に出ることをあまり面白く思っていませんでした。
 
灰井田には人に言えない秘密がありました。
彼には、色彩の感覚がなかったのです。
彼は緋奈子に外では赤い服を着ないように言いつけました。ある日、外出しようとした緋奈子は、怒られるのを覚悟で赤い服を身に纏いました。灰井田は何も言いません。
不思議に思った緋奈子は、それを繰り返すうちに、次第に灰井田の秘密を察知するようになりました。
ある時、灰井田の同僚が、町で緋奈子を見かけ、きれいな赤い服がよく似合っていた、と話しました。それを聞いた途端、灰井田は自分が騙されていたことに気づきました。
帰った灰井田は、緋奈子の服という服をすべて隠し、庭のざくろの木も切ってしまいました。
 
赤いものを体から離したことのなかった緋奈子にとって、それはとても恐ろしい出来事で、大きな不安感に晒されるようになりました。
「赤いものがないと、魔が寄ってくる…！」「ざくろの木を切ったらおばけが来るよ…。」母親の言葉が蘇ってきました。
本当に魔が忍び寄ったか、不安感からか、緋奈子の体は病に冒され、床に伏せるようになりました。
赤い服がほしい…。赤い服を着せて…。
彼女は、うわ言のように繰り返し、日に日に弱っていき、亡くなってしまいました。
 
それからというもの、夜ごと灰井田の枕元に緋奈子が立つようになります。
どこに隠した…？　どこに隠した…？
緋奈子は、赤い衣服や赤い靴を探しているのです。けれど、家の中にも外にも赤い色はみつかりません。
 
ところがある晩のこと、真っ黒な闇の中で、緋奈子の霊が灰井田の耳元で囁きました。
赤いもの、みつけた…。赤い実を、みつけた…。
翌朝、灰井田は胸を裂かれた状態でみつかりました。彼女がみつけた赤いものは、灰井田の体の中に隠していたものだったのです。
腹から真っ赤な血を流すその姿は、まるで割れて赤い実を出すざくろのようでした。
 
けれど、緋奈子の思いが消えたわけではありません。今でも、緋奈子の霊は赤いものを探してこの家を彷徨っています。
この家に入るときは、必ず赤いものを身につけるようにしてください。
彼女はあなたの体の中にある“赤い実”を手に入れようとしてきます…。

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概要