恐怖のおるすばん
場所 | 広島 基町クレドふれあい広場 |
---|---|
期間 | 2011年7月21日(木)~9月4日(日) |
書き置きを読んで進むお化け屋敷
母親が働きに出ている雨の晩に、留守番をしていた子供達が殺されてしまいます。後を追うように亡くなった母親の霊が、その家を訪れる人々に祟ります。お客様は、母親が残した書き置きを読みながら進まなくてはなりません。やがて、そこに書かれた文章が……。
ストーリー
文字は、人の心を映すと言われています。
この家に住んでいた若い夫婦の出会いも、手紙に書かれた文字からでした。
落とし物を拾ってくれたお礼に届いた一通の手紙。そこに書かれていた美しい文字に、男性の心は動きました。
何度も手紙のやりとりを繰り返すなかで、やがて二人の心は引き寄せ合うようになります。
二人が初めて顔を合わせたとき、想像した以上の姿に彼は驚きました。何より目を惹かれたのは、彼女の指の美しさでした。美しい文字を書いていたその指は、その文字のようにしなやかに細く伸びていました。
彼女の名前は”文美子”と言いました。
やがて二人は結ばれ、文美子はその家に嫁いできました。結婚生活は、二人の子供にも恵まれて幸せなものでした。
けれど、その生活は夫の失踪によって、ある日突然打ち切られます。実は夫にはつきあっていた女性がいて、ある日その女性と一緒に消息を絶ってしまったのです。文美子にとって何よりもショックだったのは、夫に宛てたその女性の手紙でした。強い筆圧で引っ掻くように書いたその文字。そんな文字を書く女性に夫が心を奪われたことが、何よりも衝撃でした。
けれど、文美子は憔悴してばかりはいられません。二人の子供を育てるために、働きに出なくてはならなかったからです。
子供にお留守番をさせて、一日も休むことなく調理場で働きました。水仕事によって、文美子の美しい指はただれていきます。それでもかまわずに、彼女は働き続けました。
どんなに忙しくても、彼女は子供たちに向けて丁寧な文字で書き置きを残していきました。それが、彼女と子供たちを繋ぐ唯一の愛情の証だと考えていたからです。
そんなある日、事件は起こりました。
雨の降る中、何者かが家に忍び込み、お留守番をしていた子供たちを殺してしまったのです。
帰ってきた文美子は、その惨状を目の当たりにして半狂乱になりました。さらに、自分の書き置きが破られて、そこに切り裂いたような文字で「死」と書かれていたことが、彼女の胸をえぐりました。筆圧の高い切り刻むような文字。それは、夫を奪った女の文字に通じるものがありました。
自分にとって大切なものが、いつでも醜いものによって奪われる…!
子供を奪われたうえに、文美子自身の人生そのものを切り刻まれたような思いが彼女を襲います。
それ以降、彼女はその家を離れることはありませんでした。
子供たちだけで留守番をさせていたからこんなことになったんだ。今度は自分が留守番をする番だ。
誰かがその家を訪ねてこようものなら、半狂乱になって追い返します。
「もう誰もこの家には足を踏み入れさせない…」
たった一人の家の中で、彼女は毎日いないはずの子供に向かった置き手紙を書き続けていました。
そして、ある晩、たった一人でその家の中で亡くなりました。
それ以来、この家に足を踏み入れる者には必ず祟りがあると言われています。
それは、子供を失った文美子の霊だと言われています。その霊は、ただれた長い指を持っているという話です。
くれぐれも、この家に足を踏み入れようと思わないでください。
最後の残された文美子の置き手紙。それは、もう以前のような美しい文字ではなかったということです。そこに残されていたのは、切り裂くように書かれた鋭い文字でした。
文字は、人の心を映すと言われています…。
オプション
■ おるすばんカメラ—ゴーストカムとの連動
2011夏、基町クレドふれあい広場で開催する紙屋町お化け屋敷「恐怖のおるすばん」オリジナルコンテンツ。視聴者のみなさんに閉館したお化け屋敷で“おるすばん”していただきます。ゴーストカムの一環なので仕掛けの一切ないガチンコ中継です。毎日、お化け屋敷内のどこかを映しています。雨の日には何か起きるかも?!
※この「おるすばんカメラ」 はゴーストカムの一環として行いました。
来場者の書き置きノートが出口に置かれ、沢山のメッセージをいただきました。
恐怖のおるすばんのマスコットの携帯ストラップの販売や、
このお化け屋敷に因んで「恐怖のおるすばんスペシャル」ソフトが発売されました。また、「恐怖のおるすぱん」という名目でぴりっと辛いパンも発売されました。
お化け屋敷壁面を利用して来場者にメッセージをもらうなどして、かわいがっていただきました。
PHOTO
概要
タイトル | 紙屋町お化け屋敷 恐怖のおるすばん |
---|---|
URL | http://www.orusuban.org |
場 所 | 広島 基町クレドふれあい広場 (広島市中区基町) |
期 間 | 2011年7月21日(木)~9月4日(日) |
時 間 | 12:00~21:00 |
料 金 | 900円(税込)※3歳未満は入場無料 (但し、保護者介添入場のみ) |
所要時間 | |
Staff | 主 催 ● テレビ新広島 広島エフエム放送 後 援 ● 紙屋町・基町回遊性向上連絡協議会 企画・運営 ● TUG Relation Cross-D Publishing inc. マグマワークス |
※ | |
お問合せ |